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医師転職失敗例を紹介
既に転職活動を終えた医師たちの中には、失敗を経験した者も数多くいます。そうした医師たちと同じ轍を踏まぬよう、ここで医師転職の失敗例を紹介しましょう。
多くの病院・求人を比較する前に転職先を即決してしまった
転職サイトを利用したまでは良かったのですが、選択肢があまりにも少なく、そのために転職に失敗してしまいました。
いくつかの病院をピックアップしただけで、それが転職先候補の全てだと思い込んでいたのが原因です。世の中には膨大な量の医師求人が存在し、その中にはさらに私に合った医療機関もあったのです。
もう少し時間をかけて求人を探せば、より良い転職先候補がいくらでも見つかったにもかかわらず、その作業を怠ってしまったことを後悔しています。
そもそも転職を急いでいたことが原因の一つです。急がば回れという当たり前のことも、自分のこととなると忘れてしまうものですね。とにかくその時に勤めていた病院を早く辞めることを優先し、そのために少ない候補の中から応募先を即決してしまったわけです。結局転職先は全く希望するような環境ではなかったため、またすぐに転職活動をすることになってしまいました。(39歳・H)
1つの条件に固執し、それ以外の条件を軽視してしまった
私が転職を希望した理由は、収入を上げるためでした。他の病院に勤める同窓の医師と比較しても、私の年収はさほど多くはなく、それが転職を決意したきっかけです。
しかし、私はこの年収を上げることに固執し過ぎ、転職に失敗してしまいました。求人をチェックする際は、とにもかくにも年収額にしか目がいかなかったのです。つまりそれは、年収以外の条件には目もくれなかったということ。
その結果どうなったかと言えば、年収額こそ希望通りではあったものの、それ以外の面に関しては全く満足できず、中には到底受け入れられない状況もあり、転職に失敗したと言わざるを得ませんでした。
職場環境も良くなく、激務から解放されたわけでもなく、取り組みたい業務にも携われず、これではいくら収入を上げられたとは言え、その他の不満が大きく上回ってしまい、結果、転職は失敗に終わったのです。
冷静になってみれば当たり前のことではありますが、1つの条件に固執し過ぎてしまうとその他が見えなくなるんだなと、転職の失敗を通して学ぶことができました。(44歳・K)
同僚間の関係をあまり知らないまま転職してしまった
求人に書かれたことのみを鵜呑みにしてしまったのがいけませんでしたね。私が転職に失敗してしまった理由は表面上のリサーチしかせず、応募先の内情等にまで意識が向かなかったことです。
転職先の同僚間の関係をほぼ知らずに応募し、転職してしまいました。入職してみたら非常にギスギスとした人間関係がそこには存在し、とてもじゃありませんが業務に集中できるような状態ではありませんでした。
その病院は欠員が出たために求人を出していたとのことですが、辞められた医師も、どうやら同僚間の関係性に嫌気が差したから別の院へと移ったそうです。転職後にコンサルタントに聞いたところ、そのような内情を伝えてもらうことができました。
応募前にコンサルタントに相談し、そうした院内の人間関係等も聞いておけばよかったんですね。そうすればこんな失敗をせずに済んだわけですから。
求人の表面上ではわからない部分にこそ、転職すべきかどうかの重要な情報が隠れているのだなと実感しました。(32歳・T)